現行のMacBookシリーズは高解像度かつ高リフレッシュレートな映像出力が不安定で、マシン・OS・接続方法の組み合わせで出力できたりできなかったりする。
それを備忘録的にまとめてみます
① MacBook本体
そもそもの話なのだけど、MacBookやiMac本体のディスプレイは解像度こそ高いがリフレッシュレートは60Hzです。
FHD@120Hz程度ならどんなMacでも出力可能ですが、4K@120Hzとなると4倍の演算能力が必要になるのでマシン自体が限られてくる
具体的に言うとIntel Graphicsでは演算能力が足りず出力不可能です
4K120Hz出力ができるMacBookは、
- M1 Mac
- Radeonなどのグラフィックチップを積んでる Intel Mac
M1か16インチのIntelMacを選んでおけば間違いないです
6K@60Hzや8K@30Hzの出力が可能なグラフィック能力があれば理屈では4K120Hzも出力できるはずで、MacBook以外もこの理屈でOK
eGPUでもイケるみたいです
② MacOS
ここに1つ目の落とし穴があります
M1 Mac
BigSurで出力可能。それ以外に選択肢もないので迷うことはありません
Intel Mac
BigSurでは4K@120Hz出力ができません
おそらくソフトウェア的なバグがあるので、現時点ではCatalinaを使うことをオススメします
③ 接続インターフェース
ここにはThunderboltやUSB-Cの複雑すぎる規格とMacの中途半端な実装に落とし穴があります
4K@120Hzの転送をするために注目すべき箇所は
- Thunderbolt3もしくはUSB4ケーブル
- DisplayPort 1.4対応 (= HBR3対応)
- ケーブルの端子は USB-C to DisplayPort
HBR3と記載のあるThunderbolt3であればスペックは足りているのですが、Macのソフトウェア的な問題なのか、 ディスプレイ側はDisplayPortでないと4K@120Hzで出力ができません
Apple純正のThunderbolt3ケーブルでも無理でした。
(M1 Macでは試せていないので、両端がUSB-CなThunderbolt3ケーブルでも出力可能かもしれません)
菅沼環境ではこのケーブルで4K@144Hzを確認してます
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B083V6VMNM/
上記をすべて満たした環境で、対応したディスプレイに接続すればOK
システム環境設定
↓
[ディスプレイ]
↓
optionを押しながら 解像度の[変更]
↓
[低解像度モードを表示] にチェック
とすると、リフレッシュレートの選択肢が現れるはずです
DisplayMenu等のアプリでも設定可能ですが、なぜか8bitカラー(ARGB8888)になってしまうので、システム環境設定から変更することをオススメします