ディスプレイを接続していないWindowsにChromeRemoteDesktopで接続すると重くなる場合はHDMIダミープラグを挿すと良い

自宅のWindows環境はファイルサーバ・DLNAサーバとして常時起動させています。

Windowsでなにか作業をすることはほとんどないので、いっそのことディスプレイを接続するのをやめることにしました。

たまに触るときはChrome Remote DesktopでスマホやMacからアクセスしていたのですが、どうもディスプレイを接続していない環境にChrome Remote DesktopでアクセスするとOS全体のパフォーマンスが著しく低下するようです。

原因はよくわかりませんが、ディスプレイを繋いでいれば快適に動くので、試しにHDMIダミープラグを買って挿してみると案の定快適に動作しました。

なんのために使う製品なのかわかってなかったですが、こういう使い方もあるんですね。

Amazonレビューを見ると、解像度の高いディスプレイを持っていないけど作業スペースを広く使いたい場合に、4Kのダミープラグを指し、あえてリモートで接続することで疑似4Kで作業できるため、自宅環境が整っていないリモートワーカーに人気があるらしい。

MacBookで4K120Hzを出力できる組み合わせ

現行のMacBookシリーズは高解像度かつ高リフレッシュレートな映像出力が不安定で、マシン・OS・接続方法の組み合わせで出力できたりできなかったりする。
それを備忘録的にまとめてみます

① MacBook本体

そもそもの話なのだけど、MacBookやiMac本体のディスプレイは解像度こそ高いがリフレッシュレートは60Hzです。
FHD@120Hz程度ならどんなMacでも出力可能ですが、4K@120Hzとなると4倍の演算能力が必要になるのでマシン自体が限られてくる
具体的に言うとIntel Graphicsでは演算能力が足りず出力不可能です

4K120Hz出力ができるMacBookは、

  • M1 Mac
  • Radeonなどのグラフィックチップを積んでる Intel Mac

M1か16インチのIntelMacを選んでおけば間違いないです

6K@60Hzや8K@30Hzの出力が可能なグラフィック能力があれば理屈では4K120Hzも出力できるはずで、MacBook以外もこの理屈でOK
eGPUでもイケるみたいです

② MacOS

ここに1つ目の落とし穴があります

M1 Mac

BigSurで出力可能。それ以外に選択肢もないので迷うことはありません

Intel Mac

BigSurでは4K@120Hz出力ができません
おそらくソフトウェア的なバグがあるので、現時点ではCatalinaを使うことをオススメします

③ 接続インターフェース

ここにはThunderboltやUSB-Cの複雑すぎる規格とMacの中途半端な実装に落とし穴があります

4K@120Hzの転送をするために注目すべき箇所は

  • Thunderbolt3もしくはUSB4ケーブル
  • DisplayPort 1.4対応 (= HBR3対応)
  • ケーブルの端子は USB-C to DisplayPort

HBR3と記載のあるThunderbolt3であればスペックは足りているのですが、Macのソフトウェア的な問題なのか、 ディスプレイ側はDisplayPortでないと4K@120Hzで出力ができません
Apple純正のThunderbolt3ケーブルでも無理でした。
(M1 Macでは試せていないので、両端がUSB-CなThunderbolt3ケーブルでも出力可能かもしれません)

菅沼環境ではこのケーブルで4K@144Hzを確認してます
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B083V6VMNM/


上記をすべて満たした環境で、対応したディスプレイに接続すればOK

システム環境設定

[ディスプレイ]

optionを押しながら 解像度の[変更]

[低解像度モードを表示] にチェック

とすると、リフレッシュレートの選択肢が現れるはずです

DisplayMenu等のアプリでも設定可能ですが、なぜか8bitカラー(ARGB8888)になってしまうので、システム環境設定から変更することをオススメします