HHVMではv3.19以降でないと定数に配列を使えない

HHVMはPHPとある程度互換性がありますが、完全互換ではありません。

const ARR = ['foo', 'bar'];
var_dump(ARR);

このような定数に配列を代入すると、Fatal errorを吐いてしまいます。これはクラス定数も同じです。
HHVMを3.19以降では機能がサポートされているので利用可能です。

PHPでMarkdownをいい感じにやる

Markdown方言

Markdownの方言は
Markdown
CommonMark
Github flavored Markdown
Markdown Extra
だいたいこの4つから選ぶことになると思います。

CommonMark

  • Markdown系のスタンダード(になるかもしれない)
  • 現在も仕様策定中で2017年内にv1.0.0がリリース予定
  • 公式のPHPの実装がある

Markdown

  • 本来の「Markdown」といった場合はこのMarkdown
  • 機能は少ない
  • 実装はいくつかある

Github flavored Markdown

  • Githubで利用できるMarkdown
  • URLの自動リンクやテーブルが利用可能
  • 行末にスペース2つを入れずに、改行するだけで<br>が生成されるのが特徴
  • PHPでの実装は単独では見つからない

Markdown Extra

  • テーブルに加え定義リスト(まさにこのリストの部分)が利用可能
  • 多機能で実装も多い
  • PHPで実装されている

ライブラリ

今回はcebe/markdownを選びました。

cebe/markdownの特徴はMarkdownGithub flavored MarkdownMarkdown Extraの3つが利用可能ですが、Markdown Extraについては定義リストなど実装されていない文法があるようです。
ただし、拡張が簡単なので、今回はこれを利用します。

実装

まずはcomposerでインストールします。

composer require cebe/markdown

下記のコードで簡単にHTMLに変換することができます。

$markdown_string = '# Hello, Markdown';
$converter = new \cebe\markdown\MarkdownExtra();
echo $converter->parse($markdown_string);
<h1># Hello, Markdown</h1>

ただ、Markdown Extraは改行のみだと<br>が生成されず、行末にスペースを2つ入れる必要があるので、拡張してみましょう。

class MyMarkdown extends \cebe\markdown\MarkdownExtra{
	//同ライブラリのGithub flavored用の実装と同一
	protected function renderText($text){
		if ($this->enableNewlines) {
			$br = $this->html5 ? "<br>\n" : "<br />\n";
			return strtr($text[1], ["  \n" => $br, "\n" => $br]);
		} else {
			return parent::renderText($text);
		}
	}
}

$markdown_string = '# Hello, Markdown';
$converter = new MyMarkdown();
echo $converter->parse($markdown_string);

簡単ですね。これをうまく利用するとWordPressでも実装することができます。
WordPressへの組み込みはまたいずれ…。